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毎日メディカル

  • eyamashita1101
  • 6月12日
  • 読了時間: 1分

理事長 上昌広


糖尿病や肥満だけじゃない! GLP-1受容体作動薬に期待される、がんの予防効果

2025/6/10


話題の「やせ薬」GLP-1受容体作動薬について、その薬の働きと、がん予防への可能性を多角的に論じた一稿です。


血糖値を下げ、体重を減らすという基本効果に加え、炎症を抑える作用によって、がんや心血管疾患のリスクを低下させる可能性がある――。こうした知見は、NEJMやランセットといった国際的な一流医学誌に掲載された研究によって、次第に裏づけられてきています。


体重の維持に関するデータとしては、15年間の追跡で、糖尿病治療薬メトホルミン(血糖を下げる飲み薬)を使ったグループが56.1%、食事や運動療法のみのグループが43.1%と、薬を使ったほうが高い維持率を示したという報告も紹介されています。


現在、日本の公的保険制度では、GLP-1薬の肥満治療としての処方は一部の専門医療機関に限られ、使用条件も厳格です。そのため自由診療が先行し、十分な医学的管理が行われないケースも見られるのが実情です。


本稿は、こうした制度上の制約と現場の実態に照らして、「患者中心の柔軟な制度設計」の必要性を問いかけています。



(Summary based on the original article by MEGRI, E. Yamashita)

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