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東洋経済ONLINE

理事長 上昌広

東洋経済ONLINE(9月25日) コロナ第3波が怖い人に伝えたいワクチン事情 インフルワクチン接種にも目を向けておこう

「日本の人口10万人当たりのコロナによる死者数は1.19人で、欧米諸国よりははるかに低い。ただ、東アジアに限定すれば、日本は1人負けだ。人口10万人当たりの死者数は中国0.33人、韓国0.73人、台湾0.03人よりも悪い。東南アジアのベトナム0.04人、タイ人0.1人、マレーシア0.4人にも及ばない。日本の特徴は死者数以上に経済的なダメージが深刻なことだ。今後、日本はコロナ対策を強化しながら、経済活動を推し進めなければならない。」

「ただし、冬場に向けて再び感染が広がる「第3波」が到来してもおかしくない。手洗いやマスクなど基本的な対策に加え、私はインフルワクチンの接種を強くお奨めしたい。インフルとコロナ感染は発熱や上気道症状を呈し、臨床症状では区別できないからだ。インフルとコロナは同時に感染することがあるし、抗原検査やPCR検査が陰性でも感染は否定できない。今秋以降、インフルとコロナが同時に流行すれば、発熱患者はすべてコロナ感染の可能性があるとして取り扱わねばならなくなる。

 このような研究結果(ワクチンが免疫全般を活性)を総合的に判断すれば、今年はインフルワクチンを接種しておくほうがよさそうだ。インフルワクチンは不活化ワクチンで、感染・複製力を失わせた病原体成分が投与される。このため、ワクチン接種後も免疫力は時間の経過とともに低下する。効果は5カ月程度しか続かない。受験生など、絶対に感染したくない場合には2回の接種も考慮したほうがいいのだ。」

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