医療ガバナンスNEWS

2020/10/30

製薬マネーデータベースのクラウドファンディングにご協力をお願いします!

https://motion-gallery.net/projects/db2018

 

「今回のクラウドファンディングでは450万円を目標としました。現時点では100万円超の寄付にとどまっており、すでに寄付してくださった方々に感謝はしつつも、目標額に至るにはさらなる上積みが必要です。

 

製薬マネーデータベースとは

 製薬マネーデータベースは、2017年より医療ガバナンス研究所とワセダクロニクルが共同で実施しているプロジェクトです。製薬企業と医療界の過剰な金銭関係の抑止力となること、また、一般の方々にこのような問題の存在を広く知ってもらうことを目的に、製薬企業が医療者や医療機関、患者団体などに支払った謝金や寄付金などについてまとめて、公開しています。

 これまで、2019年1月に2016年度分のデータを公開、さらに2020年8月には2017年度版のデータベースを公開し、現在は2018年度版のデータベースを作成しています。2016年度版は公開後450万以上のページビューを集めており、この問題に人々の関心を集める上で大きな役割を果たしたと自負しています。これまでネックになってきたのはコストと労力です。2016年度版は完成までおよそ3000時間を要しました。2017年度版は一部作業を外注したために作業時間は650時間に減りましたが、410万円のコストがかかりました。

 所詮はエクセルファイルを作り、それをサイトにアップするだけの作業です。しかし、製薬企業が公開しているデータのほとんどがPDFや画像ファイルであるために、途方もない時間を要してしまうのです。結果として、これまでいただいた寄付金の大部分は人件費や外注費に消えてきました。ただ、実はその作業の大部分は必要ないものとも言えます。と言うのも、実は製薬企業はそのような謝金や寄付金のエクセルデータを持っているからです。にもかかわらず、現状はあえてそれを改変や修正、比較などが難しいファイル形式で公開しているのです。

 

 2010年代はじめに始まった現在の製薬マネー公開体制は製薬企業のコンプライアンス強化の一環で開始され、元々製薬企業同士の比較を意図したものではなかったそうです。かなり改善は見られるものの、基本的にはその際の公開体制が現在まで続いているのです。ただ、昨今はマネーデータベースを作る際に、製薬企業や日本製薬工業協会とのやりとりも増えています。そのため、彼らも我々の取り組みについては一定の認知をしてくださっているはずです。今後それぞれの製薬企業がエクセルファイルでのデータ公開に切り替えることを切に希望しています。製薬企業の方々の考え方次第で、より建設的にお金を使うことができるはずです。

 

患者さんを守ること

 なぜこのような問題に私が取り組んでいるのかと言うと、製薬企業との金銭的な関係によって、患者さんの診療や医療機関・患者団体等の運営に様々な影響が出ることがすでに明らかになっているからです。注意を要するのは、医療者の意識が及ばない無意識下で診療に影響が及んでしまうことです。そのような影響の多くはほとんど患者さんの診療には目に見える影響を及ぼさないかもしれません。ただ、ディオバン事件や最近の三重大学麻酔科での不祥事など一定の頻度で深刻な事例が発生しています。以上から、私は、これらの活動は、結果的にそれぞれの医療者が守ろうとしている患者さんを守ることになると信じています。そして、それは結果的に医療者を守ることにもつながります。昨今の研究から透明性を追い求めるだけでは全ての問題は解決しないことは明らかになりつつあります。一方で、このようなデータベースを継続的に作り続けることは全ての活動の基盤となるものです。我々がデータベースを継続的に作ることについて、どうか皆様のご支援をいただけますと幸いです。」

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