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福島民友

  • eyamashita1101
  • 6月28日
  • 読了時間: 1分

研究員 坪倉正治


【連載】「坪倉先生の放射線教室」536 試料数グラム採取、確かな一歩

2025/6/28


福島第一原発では、事故により溶け落ちた核燃料と構造物が混ざり合った「デブリ」が、推定880トンにのぼるとされています。

この全容の解明と安全な回収は、廃炉に向けた最大の課題のひとつです。


2024年と2025年、東京電力は遠隔操作ロボットを用いて、2号機内からデブリとみられる破片の試料採取に成功しました。これは、福島第一原発で初めて実現した試料回収であり、廃炉工程における重要な一歩とされています。


位置の特定には、ミュー粒子を用いた透視技術の知見も活用されましたが、格納容器内は依然として高線量環境にあり、作業は極めて困難を伴います。


本稿では、こうした試料採取の背景と意義、そして廃炉作業がいまどの段階にあるのかを、最新の動向をもとにわかりやすく紹介しています。



(Summary based on the original article by MEGRI, E. Yamashita)

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