利益相反透明化(製薬マネー)
あなたが内服しているお薬は、適切なエビデンスに基づいて、適切に処方されているでしょうか?
医療専門職が、製薬企業から金銭やその他の贈答品を受け取ることで、意識・無意識下に、製薬企業を利する形で診療に影響が及ぶ可能性が指摘されています。そのような背景の元、世界各国において、製薬企業と医療専門職のカネの流れの透明化が進んでいます。一方で、日本においては、この動きは諸外国に比較して遅れていました。
そこで、尾崎章彦を中心とするチームは、独自にデータを集計・統合し、2019年から、一般に無料公開しています。2022年7月1日より、製薬マネーデータベース 『YEN FOR DOCS』としてリニューアルいたしました。
このデータベースにおいては、製薬会社から医師個人や大学や病院などの研究施設に支払われた金額を調べることができます。データは製薬会社が自らのホームページで公開している情報ですが、個別に公開されている膨大なデータを整理・集計することで、製薬業界から医療業界への資金提供の全体像を透明化しました。
◆プロジェクトメンバー
リーダー 尾崎章彦
齋藤宏章・谷本哲也・山下えりか
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学生リーダー 村山安寿
鎌本紗衣、茂田治樹、間々田花野、吉永崇義ほか
(リーダー他は50音順)






また、2017年来、我々チームにおいては、この問題について50報を超える英文論文を発表してきました(2022年10月17日現在)。
これらの調査は、医療ガバナンス研究所が単独で実施した調査の他、日本国内や英国、オーストラリア、米国などの研究者と共同で実施した調査も含まれます。
また、現在、多くの学生がプロジェクトに関わってくれています。中でも、東北大学医学部5年で当研究所インターンの村山安寿くんは、論文執筆部門のリーダーとして、プロジェクトをリードしています。2022年だけで40報の英語論文執筆を目標に、皆で一丸となって、励んでいます。

日曜日の論文指導の様子
右からプロジェクトリーダー 尾崎章彦(医師)、インターン 加藤直人(医学生)、
学生リーダー 村山安寿(医学生)、辛直輝(医学生)
共同研究などにご関心がある方がいましたら、ぜひ気軽にご連絡いただけますと幸いです。また、現在、製薬マネープロジェクトを継続するために、皆様のご支援をお願いしています。
プロジェクトの趣旨にご賛同いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご寄付をお願いできますと幸いです。
利益相反管理の透明化に向けた
公開データベース作成事業へのご寄付のお願い
https://www.megri.or.jp/yenfordocsdonation
連絡先
医療ガバナンス研究所
〒108-0074
東京都港区高輪2-12-13-201
Fax: 03-3441-7505
電子メール:ozakiakihiko★gmail.com(尾崎章彦)
※★を@に変えてご連絡ください。