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親子の日 エッセイコンテスト 2025

  • 14 時間前
  • 読了時間: 2分

研究員 金田侑大


開催・応募期間:2025年5月1日〜8月31日


研究員・金田侑大が、「親子の日 エッセイコンテスト 2025」で親子の日賞を受賞しました。

以下に受賞作をご紹介します。



「医療と親孝行、庭の草取りで見つけた同じ根っこ」 

金田 侑大 28歳 福島県いわき市


私はこの春から医師として働き始めた。

中高と私立の学校に通わせてもらった上に、浪人や留学も経験させてもらい、気づけば28歳でようやく社会に出ることになった。


遂に手にした初任給。

母に、「何か欲しいものある?」と尋ねると、「何もいらないから、家の庭の草取りをしてほしい」と笑われた。

ゴールデンウィークに実家に帰省した際、私は母の言葉を思い出し、実に、小学生ぶりとなる草取りに精を出した。


青春時代をテストに追われて過ごしていた自分の体には、5月の陽ざしさえまぶしく、ずいぶんとこたえた。これを母は、私が机に向かっていた頃、何も言わずに一人で全部やってくれていたんだなと思うと、胸の奥まで日焼けしてしまいそうな思いだった。


医師になってまず最初に、私は師匠に、「患者さんは自分の親を見るように診なさい」と教わった。人と向き合ううえで本当に大切なのは、相手が求めていること、ニーズに耳を傾け、それに応えること。

母への草取りも、医療の現場も、その根っこは同じなんだなと感じた。


あの日、草取りの後に言われた母からの「ありがとう」は、今も白衣の内側で、どこか消化不良のまま引っかかっている。

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