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Foresight

理事長 上昌広

Foresight(2020/4/3) 【連載】医療崩壊 (35) 日本は「ロックダウン」より「院内感染対策」を急げ

 「日本の特徴は、日常生活に対して極端な規制を課してこなかったことだ。日本政府は結果的に「集団免疫」を追求してきた。数年にわたる息の長い施策だが、死亡率が低いアジアでは感染対策として合理的な方法だ。」

 「英国政府などが進めている抗体検査は、抗体陽性者が職場復帰が可能になって経済活動が再開できることから、院内感染対策、医療従事者への感染対策の観点からも有用であり、日本の医療を守るためにも重要だ。」

 「診療報酬の抑制が長引き、多くの医療機関が経営難に直面している。さらに、新型コロナの流行が始まり、多くの病院は患者が激減している。この上集団感染が発覚すると、長期にわたって診療停止となり、倒産してもおかしくない。

 疑わしい患者や職員がいても、厚労省の方針でPCR検査はしないですむ。積極的に検査をせず放置すれば、病院で新型コロナが蔓延する。これまでに発覚している院内感染は氷山の一角と考えた方がいい。病院は、持病を抱えた高齢者が集まる場所だ。新型コロナに罹ると致命的になる可能性が高い。現在、早急にやるべきは院内感染対策を重視することなのだ。」文中抜粋

〔 転 載 〕MRIC(Medical Research Information Center ) メールマガジン(2020/4/7) http://medg.jp/mt/?p=9531

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