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AERA dot.

理事 久住英二

AERA dot.(2020.7.28) 【コメント】加速する新型コロナ “ワクチン開発”競争 モデルナがいよいよ3万人の臨床試験へ

「モデルナの核酸ワクチンは、液性免疫と細胞性免疫の両方を高めることがデータから示唆されています。(液性免疫の主役の)抗体が細胞に敵が侵入する前に打ち落とす“ミサイル”のような役割なら、細胞性免疫は細胞に侵入した敵を近距離銃撃で細胞ごとやっつけるのが任務。この二段構えで感染を防御するので非常に有効です。スウェーデンのカロリンスカ研究所の報告によると、抗体ができていない人でも細胞性免疫が新型コロナの感染を防御する可能性があることがわかりました。モデルナのワクチンは、この細胞性免疫を活性化する作用がありそうなので期待が持てます」 「免疫が長期にわたって続くのかどうか、何もわかっていません。また、ワクチンによってまれに発生する重大な副作用は、10万分の1くらいの割合です。3万人規模(の臨床試験)ではわからず、ワクチン市販後の調査でなければ明らかにならないのです」

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