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医療タイムス

研究員 坪倉正治

医療タイムス(2020/8/26) 【コラム】データを1つひとつ残していくということ

 「震災から9年半を経て、記録に残していくことの大切さをより強く感じるようになった。現状を1つひとつ、学術的な形で後世に少しでも残していくことが、この場所で医療に携わらせていただいている私たちの責務だし、亡くなられた方、多くのつらい状況にある方に対して私たちができることだと感じる。

 今起こっている事象を、短時間で学術的にまとめながら、その結果を積み上げていく。その結果をもとに次の対策を立てて進んでいく。どのような災害時にも必要な能力である。震災で学んだ失敗や教訓を、そのまま別の災害でも繰り返してほしくはない。これからも淡々と現状を記録する作業を続けていこうと思っている。」

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