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プラチナ勉強会

プラチナ勉強会(2020/10/29)

【テーマ】 新型コロナウイルス感染症に対して歯科医療ができること 【概要】 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化や死亡の背景には、サイトカインストームや敗血症があると考えられています。サイトカインストームの発症には口腔細菌由来のLPS(エンドトキシン)と生体細胞に蓄積された酸化ストレスが関与しています。したがって、抗酸化食品の摂取で酸化ストレスの蓄積を日常的に抑えておくことと口腔細菌とLPSを血液中に入れないことがCOVID-19による重症化防止のために重要です。   COVID-19に対して対して歯科医療ができることの一つは歯原性菌血症や細菌由来の内毒素が血液中に入るエンドトキシン血症の防止です。米国の臨床研究によると歯を磨かなければ健康な若者でも56%の確率でエンドトキシン血症が発症します。この臨床試験では、エンドトキシン血症発症後に歯科衛生士の専門的歯面クリーニングを受け、自宅での歯磨きを2週間続けると0.74EU/mlまで増加した血中エンドトキシンは検出限界以下になることが示されています。歯周病患者は日常的にエンドトキシン血症を発症させていますが、咀嚼をすると血液中のLPSの量はさらに増加します。その頻度と増加量は歯周病の重症度に比例しています。近年、ガレクチン-3(Gal-3)により炎症性サイトカイン(IL-1β、IL-6とTNF-α)が高発現して組織が炎症状態になることがわかりました。この状態はCOVID-19の重症化につながります。また、Gal-3はインスリン受容体と直接結合することがわかりました。この状態は糖尿病を招きます。糖尿病はCOVID-19の重症化のリスク因子の一つです。Gal-3はマクロファージが産生し歯周病菌のLPS(エンドトキシン)刺激で増加します。従って、歯周病を予防し、エンドトキシン血症を予防してマクロファージに対するLPS刺激を防ぎGal-3の高発現を抑える必要があります。なお、新型コロナウイルスSARS-CoV-2のSタンパク質はGal-3と同じ構造をしているので、このウイルスが感染するとGal-3と同じシグナルが送られ炎症性サイトカイン(IL-1β、IL-6とTNF-α)が高発現すると考えられます。 COVID-19に対す対して歯科医療ができることの2つ目は、抗酸化物質やビタミンDのように酸化ストレスを除去し炎症を抑える食品の食事から摂取するために咀嚼咬合系を維持することです。これまでの研究で、歯の喪失は栄養摂取バランスを崩すことがわかっています。抗酸化物質を含む食品の多くは熱に弱いので、新鮮な野菜を加熱させずに侍ることができる丈夫な歯を維持する必要があります。  このように口腔清掃と歯科疾患はサイトカインストームや敗血症のリスクになるエンドトキシン血症と深い関連があります。したがって、口腔から全身に拡散する口腔細菌とLPSを歯科医療で制御し、COVID-19における重症化や死亡の原因になる菌血症やエンドトキシン血症の発症予防に努めることが大切です。同時に、補綴治療により咀嚼咬合系を再建して野菜などの抗酸化物質の摂取を可能にすることもCOVID-19に打ち勝つために必要な歯科医院の業務だと思います。

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