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MRIC

理事長 上昌広

Vol.23001 2023年新年によせて 2023/1/1

「 オンライン診療の普及は地域医療のあり方を変えるでしょう。手術は兎も角、大抵の医療なら、離島だろうが、僻地だろうが、どこにいても名医の診察を受けることが可能になるからです。日本は、この対応に遅れました。医師会の地域独占が崩れることに加え、医師偏在対策を重視し、その解消のために様々な事業を実行している厚労省や周辺の人々が、利権が壊れることを嫌がったのでしょう。コロナの三年間で日本の医療は世界から大きく取り残されました。

 どうすればいいのでしょうか。私は患者のために役に立つことを地道にやっていくしかないと思います。この視点でやれば、世界と一緒に議論できます。残念なことに、現在の日本で、患者中心の議論は困難になっています。冒頭にご紹介した高齢者の多くが老衰や誤嚥性肺炎で亡くなっているのに、コロナの危険性を声高に主張し、いまだに感染症法二類に留め置くなど、その典権です。

 我々は権力に忖度せず、国民視点に立った科学的で合理的な議論を積み重ねなければなりません。私は、このような議論をするプラットフォームとして、MRICがお役に立てればと願っています。「ここが問題だ」「こうすればよくなる」という現場からの御寄稿をお待ちしています。本年も宜しくお願い申し上げます。」

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