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理事長 上昌広

【コメント】ワクチンパスポート導入は「検査体制の拡充と病床の確保」が前提 専門家が指摘 2021/9/25

「ワクチンパスポートの意味が世界で変わりつつある・・・日本ではブレークスルー感染を恐れ、ワクチンを接種してもマスクが必要だという議論に終始しています。海外では接種してもデルタ株には感染するが、ほぼ重症化はしないという一定のリスク認識を共有したうえで、『ウィズコロナ』を選択しています。ワクチンの接種率が上がり、感染者数がピークアウトしつつある今は本来、ワクチンパスポートを導入して行動制限を緩和するのに適したタイミングです。」


行動制限を緩和しても、PCR検査がいつでも無料で実施できる体制を整えて、迅速に隔離することができれば、感染拡大を防ぐことができます。PCR検査を毎日実施した東京五輪では、選手と大会関係者の陽性率はそれぞれ0.2%、0.3%でした。これと同じことをなぜ国民にやってあげないのか、と思います。


行動制限の緩和に踏み切るには、やはり病床の確保が必須です。それは国公立の病院が担うしかありません。


PCR検査を抑制したり、クラスターさえチェックすればいいという方針を打ち出したり。日本は世界とかけ離れた感染対策をしてきました。本来は国公立病院が担うべき病床の確保も、民間病院に押しつけているのが実情です。行動制限緩和の議論は、こうした誤った医療政策の転換を図る機会にしなければいけません。

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