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- eyamashita1101
- 5月25日
- 読了時間: 1分
📘【論文の解説|研究員 前田裕斗】
2025年5月7日、切迫早産に対するオキシトシン受容体拮抗薬「アトシバン」の臨床試験(Lancet掲載)について、解説を寄せています。
「本研究は、アトシバンとプラセボ(偽薬)を比較したランダム化比較試験(RCT)で、48時間以内の分娩を防ぐ効果は見られたが、新生児の健康状態(転帰)を明確に改善したとは言いきれなかった(“非劣性”を証明できなかった)
これは、アトシバンの副作用が少なく、合併症の発生率が低かったために検出力(有意差)が不十分だった可能性や、同様の研究が少なくメタアナリシス(複数研究の統合解析)が難しいことが影響していると考えられています。」
一方で、副作用が少ないこと、そして今後の使用可能性にも言及されており、現行の治療法の限界や、より精密な予測・新たな治療法の必要性が浮き彫りになっています。
📎【解説記事】
《解説》オキシトシン受容体拮抗薬atosibanは48時間以内の分娩を予防するが、新生児転帰を改善せず
📄【原著論文(Lancet)】
(Summary based on the original article by MEGRI, E. Yamashita)
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