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FACTA

  • eyamashita1101
  • 6月19日
  • 読了時間: 1分

理事長 上昌広


近畿中央病院が突如「診療休止」/病院の「61%が経常赤字」に転落/「立ち去り型」医療崩壊が始まる!


2025年7月号


近畿中央病院(兵庫・伊丹市)が2026年3月をもって診療休止に踏み切る。市立伊丹病院との統合を前提に新病院の開院をめざしてきたが、建設費の高騰と土壌汚染による開院延期が重なり、地域医療は“空白”の時期を迎えることとなった。移籍を促された医療従事者が新病院に戻る保証はなく、実質的な「医療撤退」である。


本稿では、医療現場の変調を「立ち去り型サボタージュ」(小松秀樹医師)という概念からとらえ、医療の持続可能性と制度の在り方を問い直す。


医療は診療行為にとどまらず、健康相談、介護サービス調整、資産管理、終活支援といった“生活支援インフラ”としての機能が求められている。医療法の非営利原則を尊重しつつ、現実に即した柔軟な制度設計が必要だ。


再構築の鍵は、地域住民が持つ力にある。医療機関を支える「地域参加型経営」や「住民出資制度」の可能性、そして高齢者が保有する家計金融資産1400兆円の資源。それらをいかに社会に活かしていくか――今こそ、一人ひとりが当事者として考えるときである。



(Summary based on the original article by MEGRI, E. Yamashita)

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