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理事長 上昌広

【連載】医療崩壊 (57) オミクロン株流行、日本では小規模で収束か? いま健康を守るために必要な議論とは 2021年12月29日

https://www.fsight.jp/articles/-/48525

 コロナ流行下での日本人の死亡率の推移だ。2020年、21年の何れも流行期に死亡率が増加していることがわかる。20年と21年では流行規模は違うのに、死亡率の増加は同レベルだ。…多数の「コロナ関連死」が起こっていたのだろう。

 原発事故による被曝で亡くなった人はいないが、多くの高齢者が…ストレスで、持病を悪化させて死亡した。この福島の経験は、坪倉正治・福島県立医科大学教授のチームが多くの英文論文として発表し、高齢化した先進国では、災害による直接的な死亡より、災害関連死が重要であることが世界的なコンセンサスとなった。

 全く同じことがコロナでも言えそうだ。スポーツ庁の全国体力テストで、…調査開始以来最低であったと発表した。コロナ自粛の影響だろう。小中学生の体力がこれだけ落ちるのだから、高齢者の健康が害されるのも宜なるかなだ。

 オミクロン株を巡る議論を聞いていて、私は違和感を抱かざるを得ない。…超過死亡が議論されることなく、国民目線が欠け落ちている。オミクロン株感染は、国民の健康を最優先に、科学的に合理的な対応が必要だ。

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