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Foresight

  • eyamashita1101
  • 7月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:7月21日

理事長 上昌広


医療崩壊 (99) 

高齢化の行き着く先は「高度医療」の需要減、ならば問いたい「大学病院」不要論


2025/7/14


医療崩壊の本質──「必要な医療」への資源再配分をめぐって


 米国では病院の倒産、英国では数百万人規模の治療待機が生じ、各国で医療インフラの脆弱性が露呈しています。

 背景には「高齢化と慢性疾患の増加」に制度設計が追随できないという共通課題が認められます。

英医学誌『ランセット』に掲載された論考は、この点を踏まえ、国際的視野から医療構造の再考を促しています。 


 日本においても、国民皆保険の持続には限られた医療資源を「必要な医療」へ重点的に配分する視点が不可欠です。医療費の適正化や再配分を含む制度改革の重要性が指摘されています。

 基幹病院の機能分化および附属病院の独立・再編によるプライマリケアへの資源シフトが提唱される一方、厚生労働省の施策がこれと逆行する現状も課題として示されています。

 さらに、「高齢者が医療を最も必要とし、かつ資産も最も保有する」という日本の特有構造に言及し、制度の硬直化が医療提供体制を揺るがすリスクに警鐘を鳴らしています。


 現場の裁量を保障する規制緩和と、医療システムの自己調整機能の回復を通じて、“制度のための医療”から“人のための医療”への転換が求められていると論考は結んでいます。



Summary by E. Yamashita, MEGRI (based on original articles authored by others).



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