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医薬経済WEB

  • eyamashita1101
  • 11月30日
  • 読了時間: 1分

研究員 谷本哲也


薬のおカネを議論しよう 赤字で苦しむ医療機関と短時間診療の是非 第148回


2025年11月1日号


「医療の信頼と尊厳を回復する再投資」へ

――再診料の再設計から始まる制度改革


本稿では、日本を含むアジア諸国において再診料が欧米と比べて著しく低水準にある点に着目。国際比較研究では、診療報酬と診察時間の間に相関係数0.79の強い相関が報告され、報酬の低さが短時間診療を生む構造が数値で示されています。


また、国内研究においては、慢性腰痛患者の診察時間が7.6分を超えると満足度が有意に上昇することが報告されており、日本の平均診療時間6分はその閾値を下回る水準です。さらに、1人あたりの年間受診回数がOECD平均の約3倍、医師1人あたりの診療件数も多く、結果として“効率的に見えて非効率”な体制に陥っている現状が分析されています。


こうした状況を受け、著者は再診料の見直しに加え、診療時間に応じた加算制度やチーム医療によるタスクシフトといった、多角的かつ構造的な制度改革の方向性を提示しています。



Summary by E. Yamashita, MEGRI (based on original articles authored by others).

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