医薬経済WEB
- eyamashita1101
- 3 時間前
- 読了時間: 2分
理事長 上昌広
上昌広の日本医療の診立て 東大病院不祥事の根本的要因と打開策 第64回 経営に苦しむ医療機関と焼け太りを続ける製薬企業の「差」
2026年1月1日号
東大病院不祥事の背景にある構造
──病院経営と製薬産業に問われる責任
東京大学医学部附属病院で相次いだ不祥事を受け、本稿では、個人の倫理の問題に還元するのではなく、病院経営そのものが抱える構造的課題に焦点を当てています。公開されている財務データをもとに、慢性的な赤字や医師の低い生産性、人件費抑制が続いてきた実態が示され、そうした環境が医師のモラルハザードを生む土壌となってきたことが指摘されています。
また本稿では、病院改革と並行して、製薬企業の果たす役割にも言及しています。ここで用いられている「義務」とは、法的責任を指すものではなく、医療という公共財に強く依存して成り立つ産業としての制度的・社会的責任を意味します。公的研究資金や公的医療制度、患者基盤の上で得られた利益が、研究開発や医療現場への再投資よりも株主還元に偏っている現状は、国際医学誌でも繰り返し批判されてきました。
著者は、病院側の自律的な経営改革と同時に、透明性と説明責任を前提とした製薬産業との協業が不可欠であると述べています。医療と創薬を持続可能なものとして次世代につなぐために、制度全体の再設計が求められていることを示す論考です。
Summary by E. Yamashita, MEGRI (based on original articles authored by others).


